我、京大生ぞ

現役京大生の雑記。メインテーマは大学受験とプログラミングと英語と京大の日常

MacBook Proのメモリ(RAM)は8GBから16GBに増設した方がいい?効果と方法をまとめてみた【速くなりすぎワロタ】


こんにちは、京大生ブロガーのゲーテ(@goethe_kyodai)です。


ついに先日、MacBook Pro (13-inch, Mid 2012モデル)のメモリ(RAM)を4GBから16GBに増設しました!


結論から言うと、どう使うにしても16GBまではメモリ(RAM)を増設した方がいいです!増設が1、2万円で済むなら安いもんです!


なぜなら、4GBや8GBと16GBじゃ快適さと作業効率が圧倒的に違うからです!


MacBook Proのメモリ(RAM)を4GBから16GBに増設したので、メモリを増設した方がいい理由、そして効果と方法をまとめました。


目次

 
 



そもそもメモリ(RAM)って何?


一般に「メモリ」という言葉で表されるものには2つあります。
 
 


・① 作業用メモリ(RAM)

・② HDD、SDDなどの保存用メモリ(ストレージ)

 
 
同じ呼び方をするので混乱される方も多いのではないでしょうか?


2つのメモリは別物で、この記事で扱うのは作業用メモリの方です。


さて、①のメモリと②のメモリもいずれも記憶装置という装置の一種です。では何が違うのでしょうか?


それを理解するには「記憶装置のカースト」という概念を知っていくとわかりやすいです。下の図を見てください。


f:id:a86223990:20180812231916j:plain


上の図のように、記憶装置は動作速度による分類でカーストを形成してます。(図に載せてはいませんが、本当はもっと階層が多いです。)


上の図の通り、①の作業用メモリ(RAM)は、②のHDDやSSDなどの保存用メモリより遥かに動作速度が速いのです。


ここでは


①の作業用メモリ(RAM)は、②のHDDより遥かに動作速度が速い


ということを頭に入れといてください(あとで使います。)

「アクティビティモニター」で読み解くメモリ(RAM)を増設した方がいい理由

 

※丁寧に説明してるので長めになっております。


「アクティビティモニター」というのは、Macにデフォルトで搭載されメモリ(RAM)のパフォーマンスを測るアプリです。



「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「アクティビティモニタ」で開けます。開いて見てください。


アクティビティモニタの下の部分を見ると

 
f:id:a86223990:20180812231943j:plain


こんな表示があると思います。色々ありますが、メモリ(RAM)のパフォーマンスを見るには
 
 

  • 使用済みメモリ
  • キャッシュされたメモリ
  • スワップ使用領域
  • 圧縮
  • メモリプレッシャーの色

  
  
だけに注目すればいいです。1つ1つ説明しましょう。


まずは、使用済みメモリですが、文字通り使用されている全てのメモリの量(GB)です。


ここで、メモリ(RAM)の容量(ここでは4GB)が超える量をPCが使いたい時、PCはどうするの?という疑問が生まれると思います。


そこでPCはどうするかというと、圧縮またはスワップをするんです。


PCはメモリ(RAM)の容量を超える量をHDDの一部を使うことで乗り越えます。これがスワップです。そして、スワップされてる量が「スワップ使用領域」です。


メモリ(RAM)よりだいぶ遅いHDDを使うことになるので、当然動作はかなり遅くなります。メモリ(RAM)が少ないと、このスワップが頻繁に起こって遅くなります。

もう一つの策として、PCはデータなどを圧縮して小さくすることで乗り切ります。その圧縮されている量が「圧縮」です。


圧縮したデータなどを使うときは、展開をして使わなきゃけいけないのでその分遅くなります。


まとめると、メモリ(RAM)の量が少ないと、スワップと圧縮が頻繁に起こり、その量はアクティビティモニタの「スワップ使用領域」と「圧縮」で分かります。



「キャッシュメモリ」というのは、アプリケーションなどのデータがメモリ(RAM)にキャッシュ(溜め込む)された量です。


アプリケーションを再び使ったとき、そのデータがキャッシュされてるとより早く起動することができます。


キャッシュメモリが多ければ多いほど、アプリケーションを早く起動できます。


メモリプレッシャーというのは、メモリにかかる負荷を三段階の色で表してくれるものです。


 → 負荷は少なく、余裕の状態。速い

 → そこそこの負荷。まぁまぁ遅い

 → かなりの負荷。とても遅い

 
 
こんな感じです。


以上のことをまとめると


  • 使用済みメモリ → 使われてるメモリの量
  • キャッシュされたメモリ → 多いほど速い
  • スワップ使用領域 → 少ないほど速い
  • 圧縮 → 少ないほど速い
  • メモリプレッシャーの色 → 緑以外遅い

 
 
メモリ(RAM)の容量が多いほど、「キャッシュされたメモリ」が多くなり、「スワップ使用領域」と「圧縮」が少なくなるので、PCが速くなるわけです。


※「メモリ(RAM)が多ければPCが速くなる」、と表現されますがそれは不正確で、PCが速ければスワップや圧縮をしないので、遅くならず本来の速度を引き出すことができる、つまり「メモリ(RAM)が多ければPCが遅くならない」というのが正しいです。

 
参考:https://support.apple.com/ja-jp/HT201464#memory
 
 

用途別に必要なメモリ(RAM)の容量(GB)


メモリ(RAM)の容量が多いほどPCは速くなる、その理屈は理解できたと思います。


ですが、どれくらい増やせばいいのでしょうか?


必要なメモリ(RAM)の容量というのは、パソコンで行う作業の重さによって変わってきます。用途によって違うのです。


どの作業を行うのにどれくらいの容量が必要か、大体の目安を示しておきます。


8GBでいい作業

  • 複数のサイトを開いてのネットサーフィン
  • 軽めのゲーム
  • Excel、word、keynoteなどを使う
  • 2、3個アプリを開いて並行して作業
  • 普通に使うなら少し遅め


16GB必要な作業

  • 10個以上アプリを開いて並行して作業
  • 重ためのゲーム
  • 動画編集
  • 普通に使えばかなり速い


 
 
32GB以上必要な作業

  • 3D画像や動画の編集
  • かなり重たい計算を行う研究


  
   
普通に使うなら8GBじゃちょっと遅くて、16GBだとかなり快適な速度で使えます。なので、メモリを増設するなら16GBがおすすめです!


32GB以上はプロの編集者やプロの研究者でない限り必要ありません。普通に使うなら宝の持ち腐れです。メモリは安くないので、32GBまで増設する必要はないでしょう。

 

メモリ増設に必要な道具



メモリ増設にはメモリだけでなく



・メモリ

・Macにネジ専用のドライバー

・ネジを入れる用のケース

 
 
の3つの道具が必要です!


まず、メモリは僕が買った16GBのこちらの商品がコスパが良くてオススメです。


 
 
参考までに、僕のMacBook Pro (13-inch, Mid 2012)では問題なく動作しました。


MacBookProの裏フタを外すドライバーは、ちゃんとネジに形状にあったものでないとダメで、僕はこちらを買いました。



最後に、「取ったネジを入れる用のケース」ですが、これはなんでも良いです。マックのネジは小さくて無くしやすいですし、無くしたら代替品を手に入れるのにとても苦労するので、絶対用意した方がいいです。

メモリ増設の手順


MacBookrProでのメモリ増設の手順をざっと説明します。



1:メモリとドライバーを買う

2:バックアップを取る

3:電源を切る

4:充電器を外す

5:裏面のネジを全部取って裏面を外す

6:古いメモリを2枚とも外す

7:新しいメモリを2枚装着

8:裏面を付けてネジで固定する


の9つの手順から成ります。


1の手順はすでに終えてるとして、2から見ていきましょう。


裏フタを外して精密機器であるメモリの取り外しを行うので、万が一壊れた時のためにバックアップは必ず取っておいてください。(手順2)


次に、電源を切ります。(手順3)


そして、安全のために、充電器を外します。(手順4)


ちなみに、今の時点でのメモリの容量は、「Mac左上のリンゴマーク」→「このMacについて」→「メモリ」で調べることできます。増設前は4GBとなっていることがわかります。


f:id:a86223990:20180812232250p:plain


いよいよ、メモリを取り替える作業に入っていきましょう。


まずは、図に示した裏フタの10箇所のネジをドライバーで外します。


f:id:a86223990:20180812232059j:plain


取ったネジは図のように、ケースにネジの配置そのままに置いておくと、付ける時に迷わなくすんで楽です。



ネジを外したら、裏フタを取っちゃいましょう。(普通に外れます。)


実際に内部に触る前に、金属に数十秒触れて静電気を抜いときましょう。精密機器を扱うので念のためです。


裏フタを取ったらこんな感じの景色が見えてくると思います。図の青い枠で囲ったのがメモリがあるところです。


f:id:a86223990:20180812232129j:plain 


メモリの両サイドに「カチッと」できるタイプのツメがあると思うので、それを外側(図の外側の方向)に押すと、メモリが飛び出して斜めになると思います。そして、メモリと平行に引っ張ると取れます。


f:id:a86223990:20180812232140j:plain


1つ目のメモリを取るとこんな感じの景色が見えます。



2つ目のメモリも1つ目と同じ手順で取れます。取るとこんな感じになります。



ここから新しいメモリを取りつけるんですが、画像はありません(泣)(撮り忘れました。)


メモリの取り付けは、メモリを外すのと逆の手順(斜めに差し込む→ツメがカチッと言うまで下に押し込む)を踏むと簡単に取り付けられます。


メモリの金の部分は故障の原因になるので触れないでください。取り付けるときは黒い部分に触りましょう。(精密機器ということを忘れずに)


メモリを増設できました。


最後にメモリ容量を調べて本当に増設されてるかどうか確認しましょう。


さっきと同じように、「Mac左上のリンゴマーク」→「このMacについて」→「メモリ」で確認してください。


f:id:a86223990:20180812232304p:plain


このように16GBとなったら成功です!

メモリを増設した効果


実際に4GBから16GBに変えた効果を見てみましょう。


以下のプログラムを実行して



開いたプログラム
・keynote
・Google ChromeではてなブログとYoutube
・メモ
・Finder
・ターミナル
・アクティビティモニター

以下の指標をアクティビティモニタで測って4GBと16GBを比べます。



・スワップ使用領域
・圧縮
・キャッシュファイル
・体感速度
・メモリプレッシャー


まずは増設前の4GBから。


f:id:a86223990:20180812232338p:plain


次に16GB。


f:id:a86223990:20180812232351p:plain


両者の違いを表にまとめると

容量 スワップ使用領域 圧縮 キャッシュされたファイル メモリプレッシャー 体感速度
4GB 1.14GB 1.09GB 474.6MB 黄色or緑 くそ遅い
16GB 0 0 4.67GB 速い


全てのパフォーマンスで16GBが上回りました!当然の結果です。


ちなみに、16GBだとGoogleChromeで40個Youtubeを立ち上げて再生しても・・・


f:id:a86223990:20180907231716p:plain


メモリプレッシャーは緑のままでサクサク動きます!(4GBだと10分くらいフリーズしてしまうでしょう。)


f:id:a86223990:20180907231734p:plain


僕はブロガーなのですが、メモリを16GBにしたことで書く効率が爆発的に上がって、1日3記事が限界だったのが1日7記事書けるようになりました!


迷っているなら多少値が張ってもすぐに16GBにすることをオススメします!


爆速になったPCでブログを書けば原資なんてすぐに回収できます!